日常的な買い物はもちろん、水道代、電気代、電話代などの公共料金、
iTunesでの音楽やアプリの購入や、Amazonでの買い物や、huluの支払い、
ほとんどの経済生活がカードを通して行われておりますが・・・
銀行が止まれば、クレジットカードも止まる。しかし・・・
カード枚数が多いと混乱してしまいます。解約は簡単なので整理しておきましょう。
インターネットを駆使する世代にとって、クレジットカードは非常に重要な存在です。
カードの取り扱い高も年々増しているそうです。
日頃の買い物はもちろん、ネットでお金を使って行うという人は多いに違いありません。
では、死ぬとクレジットカードはどうなるのでしょうか?
クレジットカード会社は所有者本人が死んだことはわかりませんので、遺族から連絡をもらって、
退会の手続きをすることになります。
クレジットカードは基本本人が使うものですので、その本人が死去すると使えないのが前提です。
店頭で使うことをイメージすると、死んだ人間がサインするワケはないので使うことはできません。
しかし、クレジットカードは財産分与が終わるまで強制的に停止される銀行口座と違って、
強制的に停止されるわけではありませんので、月次の支払いや、
これまで購入したものの分割払いなどは引き落とされます。
それは生前からの負債となるからです。
しかし、銀行口座が停止されると、引き落としができなくなりますので、必然的に支払いは止まってしまいます。
また、本人が死去すると家族会員のカードも使えません。
※死去後の銀行口座取扱いの流れに関してはコチラをご参照ください。
今や私たちのデジタルライフはカードなしでは成立しません。だからこそきちんと管理しましょう。
死去後なら、明細などをみてどんなクレジットカードがあるか把握する必要があります。
本人がやった方が手間がないので、極力小口は退会するなど整理したほうが、
残される人に迷惑をかけないで済みます。
また、現時点でも無駄を減らすことができます。
電気、水道、ガスなどの公共料金は、引き落としされなくなると連絡がくるはずですが、
基本的には人が死んだ時点で、生きている人の口座に振り替える手続きをします。
残された人が不必要な引き落としなら、請求を出している機関に連絡して止める必要がございます。
携帯電話などは端末の代金に関しては負債ですし、通話料金に関しては月額で引き落とされていくものですが、
これもなるべく早く手続きをしておいた方がいいでしょう。
おそらく電話代は止めて、端末代金の残債を精算することになります。
公共料金や携帯料金などの毎月引き落としになるものは、各社に支払変更や退会の連絡を入れないと、
カードを退会後もカード会社に請求が上がることがありますので、明細を確認し、
何をどのカードで支払っているか確認した上で、速やかに各社に連絡をしたほうがいいでしょう。
しかし、ネットサービスが多い昨今、本人以外の人がサービスの連絡先を把握して、
解約手続きをするのはかなりの手間ですので、これも生前に整理しておいたほうがいいですね。
ネットサービスの自動引き落としなどは、カードが無効になって引き落としがされなくなった時点で、
自動に解約(もしくは休止)になるものも多いようですが、このあたりの詳細はそれぞれの規約によりますので、
詳細は個々のサービスに確認していただく必要がございます。
ローンや借金などの負の遺産が、貯金などの正の遺産より多かった場合『相続放棄』できますが、
この場合、正の遺産も含めてすべてを放棄しなければなりません。(財産分与の相続分の放棄とは異なります。)
また、相続を承認するか、放棄するかは、相続があることを知った時から3ヵ月以内とのことです。
つまり、今の私たちにとって大切なことは、不要なカードは解約して、
不要な引き落としは止めてわかりやすくしておくということなのです。
当人が死ぬと、サービスを解約して引き落としを止めることも手間がかかりますし、
そもそも請求書を見ても、家族には何のサービスかわからないようなものも多いでしょう。
ここでもやはり、生前の整理整頓が肝心ですね。
「駐車料金が無料になるから」だったり「会員引き落としのため」といった理由で、
手元に10枚以上のクレジットカードを持っている方も少なくはありません。
JCBが実施した調査によりますと、クレジットカードの平均所有枚数は3、2枚だそうです。
クレジットカードを多く持っている方はまず、不要なカードの解約を進めなければなりませんね。
◆『クレジットカード』のポイント◆
① 定期的な支払いについては整理しておきましょう。
② クレジットカードの支払いは止まりますが、負債は増えるケースもございます。
③ こちらも日頃からの整理整頓が肝心ですね。