頻繁に利用するオンラインショッピング。自分が死んだら、家族が死んだらどうなるのでしょうか?
基本的にアカウントは消失しますが、遺族だけ利用可能な場合もございます。
日々の生活に欠かせないもののひとつとして、オンラインショッピングを挙げないわけにはいきません。
オンラインショッピングに必要なアカウントには、クレジットカード情報など金銭に関係するものが多いため、
取り扱いを慎重に行う必要がございます。
とはいえ、亡くなってしまった後は誰かに託したい、またはきちんと整理して欲しいと思うものです。
ショッピング用アカウントは相続可能なのでしょうか・・・?
大手3社の利用規約を調べてみたところ、各社とも明確な規定を設けていません。
名義変更を一切禁止していたり、一定期間アクセスがない場合には利用停止、
またはアカウント削除という旨の記載があり、故人のアカウントを遺族が相続するのは難しいようです。
ただし、規約上の記載はなくとも、生前から家族でアカウントを共用している場合、
契約していたユーザーが亡くなったとしてもログインして利用できる、としているショップもございます。
アカウントには、買い物金額に応じてポイントが付与されていることもあるため、
まったく引き継げない、というのは遺族にとって多少納得のいかないところもあるかもしれません。
突然故人となってしまった場合に、アカウントを自由に閉じることができないのもかなり不便ですよね。
オンラインショッピングがこれほどまでに浸透しているのですから、
ユーザー死亡時の指針が明確になるのも時間の問題かもしれませんね。
ショッピングで利用していたアカウントや、せっかく貯めたポイントやマイレージはどうなるの?
ショッピング用アカウントは無理でも、買い物で貯まったポイントは相続できないのでしょうか?
実は相続できるポイントもございます。
それは、航空系マイレージ(マイル)です。JALやANAではそのマイレージ会員規約内で会員が亡くなった場合、
それまで貯めていたマイルを相続できるとしています。
ただし、それ以外のクレジットカードなどに紐づいたポイントは相続できないと見ていいでしょう。
なぜなら、そもそもクレジットカードは契約者が亡くなったとき相続する方法がなく、
解約し、カードそのものを廃棄しなければならないからです。
『いつか使おう』と貯め続けるより、貯まったポイントから積極的に使う方が賢いと言えるかもしれませんね。
参考① Amazon.co.jp
アカウントを閉じてしまうと、関連したすべてのサービスが利用できなくなってしまうため、できれば引き継ぎたいですね。
ユーザー死亡時の明確な対応はございませんが、家族であれば引き続きそのアカウントにログインできるようです。
参考② 楽天市場
買物額に応じて付与されるポイントが魅力の楽天市場ですが、
利用規約ではいかなる場合あっても会員の地位の譲渡は禁じられています。
そのため、相続は不可能なのです。
参考③ Yahoo!ショッピング
利用に必要なYahoo!IDでは、譲渡が禁じられているため、相続はできません。
放置されたIDは一定期間経過後、Yahoo!側からサービス停止、削除される場合もございます。
参考④ 相続できるマイレージ
◎JALマイレージ
・・・会員が亡くなった場合、手続きを経た法定相続人がマイル口座残高を相続できます。
ファミリーアカウントに登録してあれば、生前であっても、家族間でマイルの合算が可能です。
◎ANAマイレージ
・・・会員が亡くなった場合、法定相続人がマイル口座残高を相続することが可能です。
生前であっても、家族プログラム登録会員であれば、家族間でマイルの合算ができます。
参考⑤ 相続できないポイント
◎T-POINT
・・・クレジット機能の有無を問わず、会員の死亡と同時に持っている権利はなくなってしまいます。
当然、相続もできません。
◎セゾン永久不滅ポイント
・・・本人が複数持っていれば合算できる永久不滅ポイントも、会員が死亡した段階で会員権が喪失し、
同時にポイントもなくなってしまうため、相続はできません。
◎ヨドバシゴールドポイント
・・・死亡時点で利用できなくなります。
ただしクレジットカード機能のないゴールドポイントに貯まったものであれば、家族も利用できます。
◆『通信販売』のポイント◆
① オンラインショッピングアカウントは相続できません。
② 非アクセス期間が続くとアカウントが削除される場合もございます。
③ 家族であれば利用し続けられるサービスもございます。
④ 航空系マイレージは相続できますが、それ以外はできません。積極的にポイントを利用することが賢明です。