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デジタル生前整理のお金管理アプリ編|解約できても承継できないのがお金のアプリです

銀行口座やカードとリンクして、

 

お金の流れを一元管理することができる資産管理や家計簿アプリ。

 

便利な反面、通帳や帳簿と違って、

 

家族に記録を残せないという弱点もございます。

 

お金の管理アプリは資産管理に便利です。しかし、現在のところアカウントの相続はできません・・・

 

銀行口座やクレジットカードの利用、領収書を一元管理できる資産管理や家計簿のアプリ。

 

各サービスの利用明細を自動取得し、資産や家計の収支がグラフ化され、ひと目でわかるのは便利ですよね。

 

年度末の確定申告にも重宝しますので、従来の帳簿や家計簿からこうしたサービスへ、お金の管理を移行したユーザーも多いことでしょう。

 

しかし、アプリで管理している情報は、通帳や紙の帳簿とは異なり、残された家族が引き継ぐことはできないのです。

 

 

家族に遺したい、伝えておきたい大切な資産のことは、紙などに書き残しておきましょう。

 

「Moneytree」の規約では、「第三者に情報の開示はされず、権利の譲渡もできない」とあります。

 

家計簿アプリの「マネーフォワード」と「ドクターウォレット」のプライバシーポリシーによると、「人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、お客様の同意を得ることが困難である場合」は、個人情報を提供する場合がある、とのことです。

 

残された家族が相続財産を把握したい場合などは、開示してもらえる可能性はありそうです。

 

とはいえ、実際のところ、どの程度の情報が開示されるかは不明です。

 

資産管理アプリは便利ですが、家族に伝えたい資産については、別途、紙などに書いて残しておいたほうがいいかもしれませんね。

 

一方、お金の情報はプライバシー性が高いので、各サービスは個人情報を厳重に管理しているとはいえ、亡くなったあともアカウントが存在してしまうのも不安ですよね・・・。

 

「Moneytree」では365日以上の利用がない場合、サービスが停止し、登録情報も抹消されます。

 

家族による解約申請の手間がかからないのはありがたいですね。

 

「マネーフォワー」「ドクターウォレット」は、タイムアウトによる解約機能はなく、死亡や貢献開始(障害などで判断力を失った時の保護処置)で解約になります。

 

 

◆資産管理アプリ・家計簿アプリの各サービスについて◆

 

◎Moneytree・・・

Moneytreeの利用規約によりますと、アカウントは本人にのみ提供され、サービスの利用権は譲渡、貸与は禁止となっています。

つまり、基本的に本人が死んだあと、家族は相続できないことになります。

故人が登録した銀行情報などを確認しやすいですが「ユーザーの所在が不明となったとき」あるいは、「連続して365日以上サービスの利用がないとき」にはサービスを停止し、登録を抹消されます。

 

◎マネーフォワード・・・

レシートをスマートフォンカメラで撮影するだけの簡単家計簿アプリです。

利用者が死亡した場合、または貢献開始の審査を受けた場合は、ユーザーIDを停止することができます。

 

◎Dr.Wallet(ドクターウォレット)・・・

金融機関の利用履歴やレシートから家計簿を自動作成するサービスです。

死亡した場合や貢献開始の審査を受けた場合にはサービスを停止し、開示情報は削除されます。

 

 

◆資産管理アプリ・家計簿アプリのポイント◆

 

①データの開示はできません。

 

②「Moneytree」は365日以上の未利用で登録が抹消されます。

 

③家計簿系は死亡の確認などで解約されます。