なんといってもいちばんシビアな問題になるのがお金の問題です。
デジタル化が進むと、財産があること、口座があること、
それ自体に気付かなくなる可能性もございます。
デジタル生前整理で重要な「財産」のこと
いちばん肝心で、いちばんシリアスなテーマです。
「若いから」と先送りにせずに、万が一に備えてリストアップしておきましょう。
写真などのデータも大切、SNSから広がる人間関係も大切です。
しかし、「お金」もまた大切ですよね。
残し方を間違えると遺品整理を任せる親族に骨肉の争いを演じさせてしまうかもしれませんし、そうでなくても上手に残して、極力、妻や子に貧しい生活をさせたくないものです。
まず、銀行口座はできるだけまとめておきましょう。
細かい口座がいくつもあると、残された人が相続して、引き出す手続きをするのには大変な手間とコストがかかります。
小口の預金は生きているうちに引き出して、ひとつの口座にまとめておきたいところです。
クレジットカードも同様に、割引があるとか、駐車が1時間無料になるとかでついつい複数枚作ってしまいますが、カードがあるとスキミングなどで勝手に引き出されたりするリスクを増やすことになります。
どちらの解約もさほど手間ではないので、不要なカードは解約しておきましょう。
それを含めて大事なのは「どんな財産があるか」「どこに口座があるのか」「保険証券などは何があるのか」をきちんとリストアップしておくことです。
もちろん、ただ紙に書き出して家に置いているのは防犯の問題もございます。
たとえば貸し金庫に預けたり、スキャンして暗号化するなど、セキュリティ上の対策を行って保存しておきたいですね。
銀行口座やカードをリストアップして整理することは、現在の資産を効率的に運用するためにも大切です。
利用していないのに意味もなく毎月引き落とされている会費のようなものが見つかるかもしれません。
相続人に相当する人が複数いるのなら、必ず遺言書を書いて残し、トラブルを未然に防ぎましょう。
法律上分配する割合は決まっていますが、長男が多く取るべきという主張だったり、老後の面倒を見たのは誰だからとか、また土地は均等に分配できないなどと、相続人同士が話をすると、仲のよい家族でも争いが起こりがちです。
常日頃から財産を明確にしておくこと、遺言書というカタチにしておくことが、残される家族への最大の愛情です。
お金に関する「生前整理」「遺品整理」について、コチラもあわせてご参照ください。
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