クラウドサービスやSNSなど、パーソナルな側面が小さいサービスは、
契約の引き継ぎを認めているケースが多くございます。
残された家族にスムーズに渡せるよう、契約内容だけでなく、
簡単な使い方などもメッセージで残しておきましょう。
携帯電話やブログなど、古くからあるサービスは契約が引き継ぎやすくなっています。
やはり、大切なのは残された家族への準備です。
携帯電話のように広く普及したものであれば、ユーザーが亡くなった場合のキャリア対応ははっきりと決められています。
各Webサイトに解約や契約の引き継ぎに必要な書類などが明記されていますが、
ひとまずキャリアショップに行けば店員さんがていねいに手続きのやり方を教えてくれます。
しかしながら、携帯電話ほどユーザーの死後にやるべきこと、できることが確立したものは少ないのも現状です。
MVNOは現在のところ対応はサービスにより異なりますし、Huluなど動画や音楽の定額制配信サービスは、
家族が解約しなければずっと料金が引き落とされてしまいます。
また、サブスクリプションのサービスの中には、Microsoft Office 365やAdobe Creative Cloudのように、
故人しか使っておらず、家族はその利用状況すら把握していないものもございます。
数千円とはいえお金が出ていきますので、そんなサービスが複数あれば、無駄な出費が見逃すことはできません。
それらは、クレジットカードで支払うようにしていれば、カードを解約した段階で、
家族が把握していないサービスも利用履歴で知ることができます。
また、クラウドサービスやSNSよりも前から存在していたブログなどは、サービスの特性上、個人的なものではなく、
共同で利用・管理されることもあるため契約の引き継ぎも簡単ですので、人気のブログは残しておきたいですね。
ただし、サブスクリプションのサービスと同じく、家族が利用を把握していないことも多いので、
サービス名やアカウントなどを別途、しっかり残しておく必要がございます。
特にブログにはアフェリエイトサービスを利用し、収入源になっているものもあります。
また、メールには仕事関係の連絡が届くことが多く、最近では役所からの連絡もメールで届く場合もありますよね。
これらのサービスには、契約を引き継げるものが多いので、すぐ解約せずにしばらくの間、
家族で管理したほうがいいでしょう。
また、家族がスムーズに引き継げるように、契約サービス名やアカウント情報などを、
他と同様、しっかりと確実に残しておきましょう。
『デジタル生前整理』についてこちらもあわせてご参照ください。
ブログは思い出でもあり、お金に絡むものでもあります。残された家族にはその在り方をしっかり伝えましょう。
故人が情報を発信したり日記的な記事をあげる場として人気のブログ。
10年以上続いているブログも多く、SNS以上にその人の思い出は生きた証になっています。
また人気ブログの中には、少なくないアフェリエイト収入があるものもありますので、
更新はしなくてもよいので、ぜひとも引き継いでいきたいものです。
また、レンタルサーバーも同様に多くのサービスが引き継げます。
デジタルに疎い家族の場合、ブログの引き継ぎはハードルが高い作業になりますが、
投稿に対するコメントも大切なものですので、収入や家族の負担のバランスも考えながら、
やり方などもしっかりとメッセージに残したいですね。
ブログに関するデジタル生前整理についてこちらもあわせてご参照ください。
残されたメールには危険がいっぱい!?でも友人たちへの連絡ツールにもなります。
自分の死後、メールをどうするか?というのも悩みどころですが、最近では役所からの連絡がメールで届くこともあり、なかなか止めづらいのが現状です。
Gmailといった無料アドレスであれば、経済的な負担もありませんので、そのまま放置しておいても問題はないでしょう。
しかし、プロバイダーで取得したアドレスは、メールのみの利用であっても月々の支払いが発生します。
使わないメールアドレスや登録メルマガなどは自分であらかじめ整理しておくようにし、
大事なメールは無料アドレスに届くように設定しておきましょう。
メールに関連する情報について、こちらもあわせてご覧ください。
『Gmail』に関するデジタル生前整理<Google編>
『Outlook.com』に関するデジタル生前整理<Microsoft編>
『プロバイダーアドレスメール』に関するデジタル生前整理<プロバイダー編>
自分のスマホやパソコンなどのデジタルデバイスを、誰に相続するか決めておくだけでスムーズなこともあります。
スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスは相続の対象になるため、
遺言書で明確に相続人を決めていないと、複数の相続人に共同所有されることになります。
利用する分には問題ありませんが、共同所有だとスマートフォンの売却など自由に扱いづらくなりますので、
デジタルに明るい家族がいるのであれば、デジタルデバイスの相続人を決定しておいたほうが何かとスムーズです。
デバイスの中にある家族写真やメッセージなど、その人間に確認してもらうようにすれば、
残したけれど誰も見れない・・・という状況を回避することができます。
デジタル終活・デジタル生前整理に関連する法律的な問題についてこちらもあわせてご覧ください。